設備点検

警報設備の点検

感知器の点検

天井部分に設置されている熱感知器や煙感知器が

  • 熱や煙に正常に反応するか
  • 外形に異常は見られないか
  • 適切な場所に設置されているか
  • 感知障害はないか
  • 空調設備が近くにないか

などを調べます。

発信機の点検

共用部分などに設置されている火災を知らせる発信機が正常に作動し

  • 非常ベル等が鳴動しているか
  • 外形に異常がないか

などを調べます。

火災通報装置

火災通報装置の点検は、所轄の消防へ連絡後

  • 押しボタンにて通報が正常に行くか
  • 外形に異常がないか

などを調べます。

自動火災報知設備

受信機の点検作業では各感知器の作動により

  • 各警戒の火災表示が正常に点灯するか
  • 防排煙設備や消火栓などとの連動
  • ELV制御や警報への移報に問題ないか
  • 絶縁測定や火災試験
  • 断線表示試験

など受信機での点検は多岐に渡ります。

非常用放送設備

建物内の人々に火災発生の警報と避難誘導を行う設備です。数百人を超えるような大規模建築物の場合、ベルやサイレンでは突然の大音量でパニックを起こす可能性があるため、非常放送設備の設置を義務付けられています。点検時には

  • 放送を流す
  • マイクから音を出しながら、各所を回ってスピーカーから音が出ているかどうか

等を点検します。

消火設備の点検

消火器の点検

汚れなどをきれいに取り除き、

  • 外形にサビ、腐食等がないか
  • 安全栓や操作レバー、ホース等に異常がないか

等を調べます。

スプリンクラー設備

火事の際に天井にあるスプリンクラーヘッドが感知(感知部が熱で溶ける)すると水が放出され自動で消火される仕組みです。点検では、

  • ポンプの点検
  • 圧力タンクのブラッシング、ポンプアップ
  • 各階アラーム弁の値確認
  • アラーム弁から受信機への警報出し
  • 呼水槽、補助高架水槽、消火水槽のボールタップ
  • 水量、満減水の警報
  • スプリンクラーヘッドの形状、シーリングプレートの脱落、散水障害の確認

等、点検項目は多岐に渡ります。

消火栓

消火栓ホースの耐圧試験は製造から約10年経ってはじめて試験が必要になります。従いまして通常の点検項目には含まれていません。 10年経過後の実施とその後は3年に1度毎に耐圧試験が必要となっています。

避難誘導の点検

誘導灯

消火器、感知器に次いで物量が多いのがこの誘導灯です。誘導灯の点検では

  • 通常状態でも点灯確認
  • 電球切れの場合の球交換
  • バッテリー状態で点灯するか確認

等を行います。

斜降式救助袋

救助袋の場合には降下障害が無いか等の救助袋を降ろすことを想定するだけでなく、救助袋を畳んで収納箱に収納するスペースが存在するか等、様々な条件が十分に整っている際には細心の注意の元、降下試験を行います。

避難はしご

ベランダなどに設置されている避難器具が

  • 正常に作動するか
  • 異常はないか
  • 周囲に障害物がないか

等を調べます。